富士さんちの子どもたち
投稿者:今西和彦
こんにちは、今西です。
前回に続き、富士さんのこと。
幕末や維新の話題になると、どうも居心地が良くない。
新撰組や人気志士ランキングから始まって、
最近なら、陰謀論も加わって厚みも出てくるのだが、
私ならこう言いたくなる、
「おうおうおう、誰か忘れちゃいませんか?
日本一の富士のお山を背負うのは、海道一の大親分、清水の次郎長なんじゃねえか」
歴史は、多分、もっとも低いところで、
しかも世の中には知らんぷりされながら蠢きはじめる。
それでも、いつか俺たちも、と憧れながら富士を仰ぎ見る、
その視線がどうにも愛おしい。
ある日のこと、清水港の次郎長一家のもとにどこからか素性の知らない男がやってきて、
そのまま居座るや朝から晩までぴったりと次郎長に寄り添う。
そして、すったもんだをしっかり見届けながらご一新の落着へ、
ご一新も過ぎる頃には次郎長一家も立派に陽の当たる場所へ、となったところで、
その男、忽然と次郎長のもとを去り、歴史の深い闇へ。
中国には、水滸伝という革命指南書があり、
梁山泊に集った無法者たちが、天命の分捕り合戦をやる。
どうやら、次郎長一家はこれをやろうとしたらしく、
それを察知した幕府(山岡鉄舟)が送ったのが、さっきの男。
天田五郎、土産に『東海遊侠伝』を書き置いて行った。
龍馬もゲバラも派手で格好いいし、
三国志も頭が良くなりそうだが、
歴史の底の底の方なんてもっとみっともなくて情けない。
富士は天辺も高いが、裾野も広い、こんな子どもらも面倒見ていた。
今日も世界はバカ安の株価だが
こんな時こそipodなんかに広沢虎造:浪曲『清水次郎長伝』なんて
さっと放り込んで聴いてる人がいたら、その人は、買い、だね。
ちょうど時間となりました...
浪曲なんて、とお思いのみなさん、
心配しないで結構、毎週日曜の午後六時、
フジテレビでちゃんとご覧になってます。
清水でまるちゃん暴れまくってる。




